vs英文法

「英文法の勉強方法に話しておこうが思います。」

なんか文章おかしいですよね。

文法がわかっていないと
こういった文章になってしまいます。

英文法というのも
おかしな文章を作らないためにあります。

正しく学べば日本語と同じくおかしな英文には
自然にあれ?と違和感を感じるようになります。

過去や事実と離れたことを表現するときに過去形を使う
など英語の場合はこうしますってルールや

lieは自動詞でlayは他動詞
などの単語の使い方とか

全部このためにあります。

ただこの英文法は勉強方法をまちがえると
恐ろしく難しいものに見えてしまいます。

英語アレルギーになる多くの人は
英文法が原因だと思います。

これまでに文法問題集などを
課題などでやったとして、

問題を見ては悩んでそれっぽい答えを選び
とりあえず次の問題へ進む。

最後に丸付けして
間違えたところだけ訂正しておしまい。

解説は読むけど読むだけ。

これら少しでも当てはまっていたら要注意です。

時間と体力をトブに捨てているだけでなく
無駄に英語の苦手意識を増やしています。

その時間を遊んでいる方が
少なくともマイナスにはならないので
よっぽどマシだと思います。

じゃあ英文法をどうやって勉強するかという
話に入ろうかと思いますがその前に
知らない人も多い英文法を学習する際の
鉄則を話しておこうと思います。

1.理解してない問題は考えない。

2.理解してるか確認したいときだけ問題を解く。

3.問題を解くのではなく記憶するために勉強時間をに使う。

という鉄則です。

受験における文法問題は知っているか知らないかで
まず正解不正解が決まる分野です。

知らない問題はどれだけ考えても
答えは出てきません。

だから新しく英文法を学習するときは
必ず解説を理解することに時間を使ってください。

何度も言いますが悩むのは
時間と労力を捨てるだけでなく英語の
苦手意識を増やすだけですしね。

1.理解してない問題は考えない。

2.理解してるか確認したいときだけ問題を解く。

3.問題を解くのではなく記憶するために勉強時間をに使う。

文法ワークの表紙にぶっといマジックで
書いて欲しいくらい大切なことです。

これを理解したうえでこれから話す
英文法の学習を始めてください。

・・・

英文法習得の手順

1:問題をチラ見したら解説を読んで理解する

2:日本語をイメージしながら英文を5回読む

3:英文を暗唱する

4:英文をゆっくり暗唱しながら書いてみる

このやり方で文法学習用の教材を2冊使います。

1冊を一通りこなしたら
もう1冊をこなして仕上げる順番です。

むしろ1冊目でほとんど完成させて
もう1冊で抜けをなくすくらいの感覚です。

使う文法書はどれでもいいですが
独学でこなすならいくつか条件があります。

まず解説するために問題が用意されているような
解説メインの本を選んでください。

解説より問題の方が多いようなものは
独学には向きません。

また問題が4択形式のものを
選んでください。

正解の選択肢を選ぶ理由だけではなく
間違いの選択肢が違う理由を知ることで
意識する単語などがわかります。

ただ中には正解の選択肢を選ぶ理由しか
解説していない教材がありますので
注意してください。

2冊目は同じタイプでもいいですし
問題演習用のワークでも大丈夫です。

一通り理解した上で使うことになるので
どれでも使いこなせると思います。

学校の授業で使うものをイメージするなら
1冊目は参考書で2冊目が課題ワークです。

ただ学校の課題などで融通がきかない
場合があると思います。

その場合はそういった生徒を指導した手順を
後述しているので参考にしてください。

では具体的に説明していきます。

・・・

1:問題をチラ見したら解説を読んで理解する

まず問題を試しに解いてみます。

といっても時間にして5秒くらいで
それ以上かかるなら理解してないってことです。

当てずっぽうで正解しても何の意味もないのて
ささっと解説に移りましょう。

解説はできる限り丁寧に読みます。

この文法のルールはどういったものか、
どういった順番で考えて答えを導くのか

特にこのふたつを理解するまで
何度も読み直してくたさい。

そして問題を答える上で
見逃してはいけない単語に下線を引いておきます。

例えば

Do you know what she (  ) to me last night?

ア said イ have said ウ is エ says

という問題なら

まず

過去にしてて今はしていないなら過去
過去にしてて今もしてるなら現在完了

といった英文法ルールの根本的な部分を理解します。

次に

言ったのは昨夜、今は言っているわけじゃない
だから現在完了ではなく過去を使う

といった答えを導く思考手順を整理します。

ついでに

これもし現在完了だったら昨夜から今までずーっと
彼女が私に話しかけてきてるになってヤバい

みたいに遊び心を添えるとなお理解できます。

そして

答えを導くときに注目することになった単語に

Do you know what she (  ) to me last night?

こうやって下線を引いておきます。

文法ルールと思考手順です。

もし解説を何度読んでもわからない場合は
すぐにわかる人に聞いてください。

英語は積み重ねていく学問なので
どうしてもわからないことは出てきます。

それを理解して使えるように
するために今勉強してるわけですしね。

悩むとそれだけ英語が嫌いになってしまいます。

なお理解したことを暗記したり
必死に詰め込む必要はありません。

得た文法知識を忘れないようにする方法は
2で説明します。

まずは丁寧に理解することだけ集中してください。



2:文法ルールをイメージしながら英文を5回読む

最初に紹介したように
文法は自然な文章を作るためのものです。

間違った文法には考えるより前に
違和感を感じます。

そういった感覚を手に入れるためにも
英文法習得には「慣らし」作業が必要なんです。

まずリラックスします。

そして先ほど理解したルールから
答えを導く思考手順を意識しながら
英文を5回音読します。

音読する際は一度に知識をすべて詰め込もうとせず
回数を重ねて頭に刷り込むイメージで行ってください。

絵の具を塗るような感じです。

一度で一気に色をつけようとせず
何回も同じ色を重ねて綺麗にしていくみたいな。



3暗唱する。

今度は英文を見ずに英文を声に出します。

2の音読がしっかりできていれば
綺麗に暗唱できるはずです。

ゆっくりでいいので
文法のルールを意識しながら
正確に英語を声に出してください。

言葉や考えが詰まるようなら
いったん2に戻り音読を重ねてください。

ここまでリラックスしながら
丁寧に行えば自然に文法を思い出せるようになります。


4:英文をゆっくり暗唱しながら書いてみる

最後にダメ押しでさらに定着させるため
暗唱しながら英文を書いてみます。

このとき綴りのミスは無視して
単語の抜けや順番を間違えていないかに
焦点をあてて確認してください。


ここまで終わったら次の問題へ移ります。


まとめると

問題で試し→解説を理解→音読で定着→次の問へ

という順番になります。

・・・

ただ指導していると学校から
解説よりも問題数がたくさんあるような
問題集を課せらている生徒をよく見ます。

たいてい問題数をこなすことに時間が割かれて
理解するまで手が回らなくなっています。

そのため私が指導する際は
解説と音読を分ける方法を取っています。

学校の勉強と受験勉強で揺らいでいる場合などにも
役立つと思うので参考にしてください。

まず問題に挑戦します。

ただし少しでも悩むようなら
すぐ解説に入ります。

5秒も待ちません。

そして音読用に使うか使わないか判断して
使わないなら要点を一言だけ述べて次の問題へ
使うなら解説に入ります。

解説ではまず根本的な文法ルールを
理解してもらいます。

その上でこの問題の解説に入り
答えを導く思考手順を教えます。

そしてそれを正しくトレースするために
ノートに思考手順を書いてもらいます。

ノートで足りるので単語に下線は引きません。

ここまで済めば次の問題に行きます。

だいたい1問1〜5分くらいです。

音読用例文は内容にもよりますが
一度に4問くらいで済むようまとめています。

そして生徒には次の授業まで自主的に
音読をしてもらい知識を定着させます。

・・・

英文法は知っているか知らないかで
得点が決まってしまう分野です。

しかしそれは知れば知るほど
得点を稼げる分野という裏返しです。

文法ルールは何千個もある単語と違って
ポイントを絞れば100パターンもありません。

英語科目の中で唯一
習得したことがダイレクトに得点に
反映される分野です。

それを正しい勉強方法を知らなかっただけで
諦めてしまうのはあまりに惜しいと思います。

とりあえず音読5回だけでもいいので
今、ひとつ文法例文を読んでみてください。

それだけで変わります。